朝日新聞社が行った参院選の終盤情勢調査では、自民、公明、おおさか維新、日本のこころの「改憲4党」で、非改選議席を含め3分の2に迫る勢いだ。野党は一部の1人区で健闘しているが、改憲4党で3分の2に迫る勢いなのはなぜか。自民は地方だけでなく、都市部にも支持基盤を広げる。民進、共産などの野党はアベノミクス批判や改憲阻止の訴えを強めるが、そうした訴えは必ずしも野党支持には結び付いていない。 与党の堅調ぶりは、おもに都市部にある複数区(改選数2以上)の情勢からもうかがえる。 公示後の序盤情勢調査(6月22、23日)に続いて今回の終盤調査でも、すべての複数区で自民候補の少なくとも1人が優位に立っている。 茨城、静岡、京都、広島の2人区は自民、民進で議席を分け合う情勢だが、3人区、4人区、6人区のうち、埼玉、千葉、東京、大阪、福岡などは、自民、公明の候補で複数の議席をおさえ、複数区の41議席の半数を確保