将来の目標は「オリンピックに出場すること、そして幸せになること」 まだ日本で一般的にはその名前すら知られていなかった頃、大坂は将来の目標を尋ねられるとこう答えていた。 「ナンバーワンになること、できるだけ多くのグランドスラム・タイトルを取ること、オリンピックに出場すること、そして幸せになること」 世界1位を目指し、複数回のグランドスラム優勝を目標として口にする選手なら、バランス的にふさわしい3つ目の目標は「オリンピックで金メダルを取ること」だろう。しかし、大坂にとってオリンピックは出場そのものが夢だったのだ。複雑なバックグラウンドの中で抱いたピュアな心情を、私たち多くの日本人はどこまで理解できていただろうか。 日本人の母とハイチ系アメリカ人の父の間に大阪で生まれ、3歳のときにはニューヨークに渡るが、14歳から参戦しているプロサーキットでは初めから日本国籍を登録して戦ってきた。以前、その理由
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