現在、東京近郊では毎日のように多種多様なお笑いライブが開催されている。 テレビでは芸人たちの活躍の場が広がる反面、その人材の硬直化、高齢化が問題視されている。一方、ライブ界では、テレビとは一味違うお笑いが広がっている。昨今、テレビでも話題を集めている「お笑い第7世代」の勢いもあり、若手から中堅まで人気・実力を備えた芸人たちがひしめき合い、多くの観客を集めているのだ。 その中で一際異彩を放っているのが、今年で設立丸10年を迎えた「スラッシュパイル」だ。 若手のネタライブが多いライブシーンの中、スラッシュパイルは、テレビ番組化もされた「言語遊戯王」、「共感百景」など企画性の高いライブを数多く手がけている。また、「ケンコバと杉作」や「山内と能町の流行語」といった異色の組み合わせのライブ、内村光良やバカリズムらの単独ライブも制作している。 その代表である片山勝三さんは吉本興業の元マネージャーという