昨年末のNHK「紅白歌合戦」が史上最低の世帯視聴率だったことが年明けに話題になった。だが筆者はいつも「世帯視聴率ほぼイコール高齢者視聴率」と受け止めている。高齢化が進んで人数が圧倒的に多いから世帯視聴率は高齢層の数字に強く影響される。世帯視聴率が史上最低だから紅白がオワコンだとか、歌手選考のここがまずかったとか言っても、どれほど意味があるのか疑問だった。 そこでインテージ社に依頼して、一昨年と昨年のテレビ視聴のデータを性年齢別で出してもらった。かなり手のかかることをお願いしたのでこのタイミングになってしまったが、その分、世帯視聴率の内訳を解明できそうだ。ただし、視聴率はビデオリサーチ社が独自の調査対象を元に算出するものであり、インテージ社はまったく別の調査対象を計測している。以下のデータがそのまま「視聴率」と直結するわけではないことに注意してほしい。区別する意味で、インテージのデータについ