東京・御茶ノ水。東京駅から中央線で2駅、秋葉原の隣駅にあたるJR御茶ノ水駅で降りしばらく歩くと、「なぜこんなに楽器店ばかり並んでいるんだろう?」と疑問に思われるかもしれない。 明治の終わりから始まった御茶ノ水の楽器店 御茶ノ水駅の水道橋口から駿河台下の交差点に向かう明大通り沿いには多くの楽器店が連なっており、その数約40店だ。 1911(明治44)年、日本で一番古いプロのオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団が結成された。1926年にはNHK交響楽団ができ、30年代には銀座のダンスホールでジャズなどの洋楽やそれをカバーしたものが人気になった。ちょうどその頃、御茶ノ水で楽器店が相次いでできた。下倉楽器、石橋楽器、谷口楽器が創業したのはいずれも30年代だ。この頃から、御茶ノ水が楽器の街という印象づけられたようだ。 ・【保存版】2019年、知らないと損する「お金のはなし」 ・相続対策に失敗し