(筆者:すいーとポテト) はじめに4コママンガの世界は多様化し続けています。作者は4コマという様式から自由に新たな表現を見出し、描き、そして読者に届けています。4コマの作者にとって、かくものびのびと作品を描くことができる、これほどに幸せな時代はないでしょう。 その一方で、読者はどうでしょうか。作者が作品の4コマ表現に込めた意図を、はたして読者は正しく受け止められているでしょうか。作者の意図を受け止めるためには、その表現を適切に理解、解釈、分析できる能力が、読者には求められます。この能力を、筆者は「(読み手の)4コマリテラシ」と呼びたいと思います。読者にリテラシが備わっていてこそ、読者と作者の間に信頼関係が生まれ、作者も新しい表現に積極的に挑戦することができるようになるでしょう。 本稿では、4コママンガが多様化する現代に鑑み、今一度4コマリテラシを見直していきたいと思います。具体的には、「4