数日前、SamFURUKAWA氏に触らせて頂いたLeica M9。 Leica M9は、恐ろしく哲学的なカメラだと思う。 約75万円もするのに、オートフォーカスすらない。 2万円のデジカメにでもついているオートフォーカスが無いのだ。 そんな調子で、恐ろしく機能が無い。 ピントをいちいちマニュアルであわせて、写真を撮る。 だが価格は恐ろしく高いわけだ。 なんなんだ、それは!という感じ。 資本主義の競争原理から、完全にはみだしたようなブランドデジタルカメラなのだ。 しかし、そのあなたのことを助けてあげますよ。 という機能がまったくないカメラが凄い高級品であるということは、哲学的なことだと思う。 カメラという道具の本当の本質は、それくらい不便な道具でないと理解できないのかもしれない。 その「カメラの本質の追究」という体験、思想こそを究極の価値とカメラ人類の方々が思うからこそ、このカメラは恐ろしい