第一回は『生きる技術!叢書』を創刊した編集者、技術評論社の安藤聡氏にお話を伺いました。内田樹氏、釈徹宗氏ら大物著述家と、魂の書を編み続ける安藤氏。この混沌とした時代に新たなシリーズを立ち上げるにあたって何を考えていたのか? 「世界を理解するためのOSをバージョンアップさせる」「のりしろのなくなった時代にオルタナティブな生き方を提示したい」など、知的でエキサイティングな対談となりました。 柿内 まずは「生きる技術叢書」を6月に創刊されたわけですが、それに至るまでのいきさつについてお聞かせ下さい。 安藤 まず、私のキャリアをお話ししますね。最初は翔泳社というコンピューター系の出版社で編集をやっていました。そのあと晶文社というサイのマークでお馴染みの出版社に移りました。で、そのあと、バジリコという会社にいって、それから今の技術評論社で働き始めたのが昨年の5月ですね。こちらに来て1年半くらいになり