本屋さんで本を買うとき、10人いれば10通りの本の「買い方」があるだろう。だが、「ジャケ買い」のような五感に基づいただけの買い方を除けば、おそらくは、買い手の内側にある「既知の世界」と、書棚に並ぶ「未知の世界」とのあいだに、何らかの結びつきがなければならない。 たとえば、まったく見知らぬ人間といきなり友達になることは困難だが、既に仲のよい友達の友達ならば、出会いのきっかけは容易に得られる。他にもなんだっていい、同じ場所を共有しているとか、仕事が同じだとか、郷里が一緒だとか、恋人が好きだと言っていたとか、好きな芸能人が愛読書に挙げていたとか、とにかくなにかしら、自分が知っているものや自分に属するものと「重なるもの」を見つけて、それを手掛かりに、私たちは他者という「未知の世界」に入っていけるのだ。 自分の書店での行動パターンを具体的に振り返ると、どうも、こんなことをしていることがわかった。 書
グローバリゼーションにより、40歳を過ぎて突然中国語や英語が必要になる人も増えている。若いときに留学や海外経験のないミドルが、どのようにして仕事に使えるレベルに上げたのか? 部門の撤退を機にグローバル業務に 「本腰を入れて英語を勉強しないと、この会社で生きていけない……」 ダイキン工業滋賀製作所、空調生産本部企画部法規担当課長の山口義文さんがそう腹を括ったのは、2004年の40歳のとき。大学では機械工学を専攻し、事務機メーカーを経て1991年にダイキン工業へ転職。いわゆる理系人間で、開発業務一筋でやってきた。 ところが所属していた医療機器部門の市場撤退を機に、00年、空調機器の開発管理業務に異動。04年、世界中の各種法規制に製品が適合しているかどうかをチェックする部門が創設され、そのマネジャーに就任する。 それまでは専門部署がなく、法規制に詳しい社員が個別に担当していた。 「業務で読む文書
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