ある年の大晦日23時、様々な年末番組のザッピングの果てにたどり着いていたのは「ジャニーズカウントダウンライブ」だった。 各局が年末のスペシャル感というものを履き違え、無駄な馬鹿騒ぎに興じる中、この番組は、このジャニーズカウントダウンライブだけが年末にふさわしスペシャルな感じを表現していたのである。 俺は元来ジャニーズのファンなどではないまったくの素人であったが、他の番組があまりの体たらくぶりであったためか、実家のリビングで男一人、気付いたらこの番組に完全に見入ってしまっていた。 ド派手な演出、煌びやかな衣装、悪趣味なゴンドラ!これぞ在りし日の日本の大晦日! あっちで嵐が歌い終わったと思ったら、今度はこっちでV6、かと思えばその下からKAT-TUNと来たものだ!みろ、タッキーがアリのようだ! 「ならばNIN-JAは?」と待ち構えるがさすがにデッドストックを引っ張り出してくれるほどのコアなサー