また古くから男性よりも女性の方がルッキズムの被害を受けやすいとされる。その理由については、男性優位社会の「男性が女性を選ぶ」という構図が人類で長きにわたって定着していたためという説が一般的に言われているが、諸説あり未だ判然としない[注 2][5]。 そのほか、かつては批判されていた身分にこだわらない自由恋愛主義の普及がルッキズムを生んだという指摘や(性淘汰も参照)[19]、近代に入り「自己表現の自由」が大幅に認められたことに伴い、個性や魅力を潜在的な内面ではなく、視覚的な外見に求める傾向が増したという指摘など、平等主義や個人主義が関連しているという見方もある。一方で、労働市場においては、企業や職種ごとに顧客へのアピールとしての経済的価値を備えた、典型的・画一的な容姿が求められることがあり、これも一種のルッキズムである(美的労働論[5])。階級社会においても同じく、階級や職種ごとに典型的・画