NEC、富士通も世界では「その他メーカー」 反論もあろう。「上位8社のうち5社は国内メーカーではないか」「苦戦しているとはいっても、惨敗とは言い過ぎだ」と。だが日本のPCメーカーの本当の姿は、世界の市場を見れば一目瞭然だ。下の図は世界におけるシェアである。シェアの半分が上位4社で占められており、かろうじて5位に東芝がぶら下がっている状態だ。 この図では日本国内で高いシェアを持っているNEC、富士通、ソニーなどは「その他」として一緒くたにされてしまっている。国内のシェアと比較すると驚くほどの違いだ。この中で今後生き残っていける国内メーカーは、東芝だけだとわたしは見ている。東芝はラップトップ型PCのナンバー1として長く君臨していた歴史を持っている。いまでも米国では強いPCブランドとして認められている。 一方、この図で4位のエイサー(台湾)は今年8月、米国のゲートウェイを買収することで同社