文字コードが引き起こすセキュリティ上の問題として、もっとも興味深いもののひとつである、Unicodeから他の文字コードへの「多対一の変換」で引き起こされる問題点について、今回と次回で説明します。 ご存じのとおり、Unicodeには非常に多数の文字が収録されていますが(現在最新版のUnicode 5.1.0では100,713文字が収録されているそうです)、Unicodeから他の文字コードへの変換においては、互換性や可読性の維持のためか、複数のUnicodeの文字が他の文字コードでは単一の文字に変換されることがあります。 この「多対一」の変換が、開発者も想定していなかったような問題を引き起こす原因となることが多々あります。 具体的な例として、Windows上でのUnicodeからの変換について説明します。 Windows上でのUnicodeからShift_JISへの変換 Windows上で