初作の登場から実に15年以上、日本国内において、高い知名度を常に維持し続けてきた『モンスターハンター』シリーズ。昨今では『モンスターハンター:ワールド』(以下『MHW』と表記)の発売をきっかけに、海外市場においても「極東の珍品」から「一線級のフランチャイズ」へとその評価を覆しつつある。その人気の理由としてはさまざまなものが考えられるが、筆者としては「開発チームが持つ課題発見、およびその解決能力」を挙げたいと思う。「どうすればプレイヤーの体験がより良いものになるのか」「世界観をアップデートするには何に挑戦すれば良いのだろうか」。最新作を手に取るたびに新たなワクワクとドキドキ、開発陣が込めた熱い想いが伝わってくる。すでに得た高い評価に慢心することなく、失敗に臆することなく、思い描いた理想に向けて歩みを止めぬその姿勢こそ、今もなおシリーズが愛される一番の理由ではないだろうか。 そしてその歩みは1