どうして、男性が楽しめる「エロ」のほうが、女性のものよりも多いのでしょうか? これは、今に始まったことではありませんし、表現する自由があるはずの美術史においてもです。西洋も東洋も関係なく、“官能芸術”は、男を喜ばせるための作品の量が圧倒的。「女は慎ましくあらねばならない」という固定観念は、時代とともに薄れつつあるものの、女性たちはもっと心に秘める欲望を解放してもいい!と私は思うのです。 木村了子さんの美男ばかりの日本画は、「女性の権利」を堂々と主張してくれています。そんな、彼女に詳しく話を聞いてみました。