2020年5月23日のブックマーク (2件)

  • 電脳空間のローレンス・スターン(Laurence Sterne in Cyberspace)

    このページの管理責任者は内田勝(岐阜大学地域科学部教授)です。 最終更新日:2019年8月27日 English version is here. 日の英文学研究者たちによるスターン論集、坂武編『ローレンス・スターンの世界』(開文社出版)、2018年5月刊行! ブログ記事にも目次を載せておきます。 『トリストラム・シャンディ』英文原書の代表的な教科書版、Tristram Shandy (A Norton Critical Edition) の数十年ぶりの改訂版が2019年に刊行されました。詳しくはブログ記事を見てください。 岩波文庫版『トリストラム・シャンディ』(全3巻)は、2019年8月の時点で紙版は品切れですが、電子書籍版(2012年刊行)が入手可能です。たとえば上巻のキンドル版はこちら。 ローレンス・スターンの基礎知識 「トリストラム・シャンディ」および 「ローレンス・スターン」

  • 小説をめぐって31 前編

    岡田利規のはじめての小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社)に、私は感動にちかい気持ちをおぼえた。感動した、と素直に言ってし まってもいいのかもしれないが、このような気持ちを感動と呼んだのかどうか、私は忘れてしまってたのか、あるいははじめて出合ったから感動だということが いまだわかっていないのか。しかしとにかく私はいまうれしくて喜んでいるし、元気や希望も湧いてきている。 「元気」とか「希望」とかここで言っているのは、抽象的な「生きる元気」とか「生きる希望」ということではなく、もっと具体的で直接的な、「自分も小説 を書きたい」という元気や希望や勇気が湧いたということだ。「小説はやっぱりまだ死んでなかったんだ(やることがいっぱいあるんだ)」と思えたことによる 元気や希望ということでもある。 岡田利規の小説にはヌーヴォーロマンの先駆としてのベケットに通じる若々しさがある。言葉と