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  • 光の迷宮 青木淳悟

    そこにもだいぶ無機質な迷宮を見いだせるからといって、例えば当時ヒットした映画『キューブ』(1997年)などを再視聴している場合ではない(そもそも「ジャンル」が違う?)。あるいは書の内容から、昔からある「3Dダンジョン(ゲーム)」の類いか、近年ブームの「脱出ゲーム」でも連想するところかもしれないが、そこまで謎解きの要素があるわけではない。 ともあれ映画なりゲームなりアトラクションで、そこに視覚化された迷宮がどんな構造のものだったか、無闇とそう比較の対象を探そうとしているあたり、早くもこの小説にペースを握られている証拠かもしれない。 これは迷宮を舞台とした異様な小説である。しかも舞台である迷宮それ自体を考察の対象としつつ、さらに「外部がないこと」について、当にじっくりと考えられる(させられる)のが、作がすでに設定上で有しているともいうべき強味なのではないか。 およそ迷宮を舞台とする多くの

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