日本のラグビー界に欠かせない存在となったトンガ王国からの留学生。その歴史は1980年、大東大に留学したホポイ・タイオネ、ノフォムリ・タウモエフォラウ氏から始まる。彼らに続いて1985年に来日、大東大−三洋電機、日本代表でNO8として活躍したのがラトゥ ウィリアム志南利さんだ。 昨年5月、ラトゥさんが中心となって「NPO法人日本トンガ友好協会」を熊谷市に設立。2月26日に総会を開き、4月から本格的な活動をスタートさせる。 ラトゥさんが設立を考えるきっかけとなったのは、来日する選手が増える一方で、必ずしもそのサポートが行き届いていないと感じたからだ。 「トンガから日本にラグビーで来た選手全員が、トップチームでプレーを続けられるわけではない。正式な契約書を交わさず来日し、ケガなどでプレーできなくなった後、面倒を見てもらえず困っているケースも出てきている。そういった若者たちの助けになりたいと」 選