千葉県香取市で昨年11月、面識のない千葉銀行員、沢田智章さん=当時(24)=を軽トラックではねて殺害したとして、殺人などの罪に問われた土木作業員の少年(19)は1日の千葉地裁(彦坂孝孔裁判長)での公判で「少年だから死刑にはならない」などと述べた。 被害者参加制度に基づき出廷した沢田さんの父(55)から「人を殺して死刑になる(と分かっていた)なら事件を起こさなかったか」と質問され、答えた。また、母(52)が「あなたがひき殺した男性の家族です」と発言すると、少年は「どうもすみません」と返答。沢田さんの兄と妹2人は「法の限界を超えてでも、納得いくような罰を下してほしい」と意見陳述した。 少年は机をけるなど興奮したため、一時休廷した。少年はこれまでの公判で「何もかも嫌になった。父親を困らせるために人を殺して刑務所に入ろうと思った」などと供述している。