ごく限られた人にしか開かれない、プロピアニストへの道 プロピアニストとして「生計を立てる」ということ。それは天才たちの争いの中で勝ち抜いた、ほんの一握りの人にしか開かれていない道。15歳からピアノを始め、難病・ジニストア(※)に侵されながらも「世界的ピアニスト」として、自らの道を切り開いた西川悟平さん。 Precious.jpでは「今までの人生」「これからの夢」について、お話をうかがう機会に恵まれました。ピアノとの出会いからプロを目指す道程、難病を乗り越えた現在について、ロングインタビューをお届けします。 不純な動機で始まった、ピアノとの運命的な出会い Precious.jp編集部(以下同)――西川さんがピアノを始めたきっかけを教えてください。 15歳、中学3年生のときブラスバンド部で活動していて「チューバ」という楽器を担当していたのですが、そのチューバで音楽大学へ行きたい、と考えていまし