神奈川県小田原市教育委員会は5日、市立中学校で約100人分の生徒の特性や家庭環境など個人情報を記した文書が、同学年の在校生によってコピーされ回し読みされていたと発表した。担当教諭が裁断処分せず、教室に置きっぱなしにしていたという。 市教委によると、文書は現2年生が昨年4月に入学する際、学年主任の教諭がクラス編成の資料とするため、卒業小学校の担任から聞き取って作成した。学習状況や問題行動、いじめの状況、人間関係上の配慮などについて該当項目に丸印が付けられ「周囲から受け入れられないことがある」などのコメントも記載されていた。 文書は40代の男性教諭が保管し、今年3月にシュレッダーにかける予定だった。ところが、段ボール箱に入れて技術科の金工室に置いたまま、処分を忘れてしまったという。 金工室を使用した3年生が文書を見つけ、話を聞いた2年生数人が文書を持ち出してコンビニでコピー。校外で回し読みした