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2009年9月24日のブックマーク (1件)

  • トマス・アクィナス『君主の統治について』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    アクィナスの文庫初登場。その昔、経済学者の上田辰之助が『聖トマス経済学』の中に訳したことがあるが、今回のものはやはり時代に合わせて非常に読みやすい訳文。また丁寧で詳細な解説がついているのも助かる。柴田平三郎氏の次の一文が書におけるアクィナスの主張を簡潔にまとめている。 「ただ、そこでトマスがアリストテレスに倣って、人間を自然的性として「社会的および政治的動物」であると強調している点について、いま一度注意を喚起しておきたい。トマスはそうした人間性のうちにあるもろもろの共同社会的な徳性(友愛・真実)を相互に培いながら、なによりも「共通善」の実現に配慮する権威を中心として「単に生きること」ではなく、「善く生きること」を求めていこうとしている。このトマスの思想は西欧中世という、私たちのとって遠く、無縁な過去の世界に封印されてしまってよいものではないと思う」(文庫版へのあとがき、237頁)。

    トマス・アクィナス『君主の統治について』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
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    previous_bone 2009/09/24
    そういえば、10年ほど前に中世神学関係も含めたヨーロッパ経済思想史の研究論文を読んだことがあったような。