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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (4)

  • トマス・アクィナス『君主の統治について』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    アクィナスの文庫初登場。その昔、経済学者の上田辰之助が『聖トマス経済学』の中に訳したことがあるが、今回のものはやはり時代に合わせて非常に読みやすい訳文。また丁寧で詳細な解説がついているのも助かる。柴田平三郎氏の次の一文が書におけるアクィナスの主張を簡潔にまとめている。 「ただ、そこでトマスがアリストテレスに倣って、人間を自然的性として「社会的および政治的動物」であると強調している点について、いま一度注意を喚起しておきたい。トマスはそうした人間性のうちにあるもろもろの共同社会的な徳性(友愛・真実)を相互に培いながら、なによりも「共通善」の実現に配慮する権威を中心として「単に生きること」ではなく、「善く生きること」を求めていこうとしている。このトマスの思想は西欧中世という、私たちのとって遠く、無縁な過去の世界に封印されてしまってよいものではないと思う」(文庫版へのあとがき、237頁)。

    トマス・アクィナス『君主の統治について』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    previous_bone
    previous_bone 2009/09/24
    そういえば、10年ほど前に中世神学関係も含めたヨーロッパ経済思想史の研究論文を読んだことがあったような。
  • 近刊告知! はだか祭以来の松尾匡、待望の最新作/公開はだか祭付き - Economics Lovers Live

    コメント欄で何をいきなりうけないジョークを松尾さんが書いているのかと思ったら、これがもう出るのか*1。第三回河上肇賞奨励賞受賞作をもとに全面的に手をくわえたものですね。 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4894346931.html 商人道ノススメ 松尾匡 藤原書店 (2009/06 出版) ISBN: 9784894346932 価格: ¥2,940 (税込) 詳細 “「武士道」から「商人道」へ”を声高に訴える問題作。新渡戸稲造の「武士道」は、世界にあまねく知られている。しかし、渋沢栄一の「論語と算盤」は、それ程知られていない。書、「商人道」は、明治以前の日に伝統的に存在した“開かれた個人主義原理”=「商人道」について、気鋭の学者が初めて切り込んだ野心作だ。グローバリズム崩壊の今こそ、「商人道」に立つ精神を訴える。 松尾さんとこには明日ぐらいに

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  • ナシーム・ニコラス・タレブ『ブラック・スワン』(望月衛訳)上・下 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ご恵贈いただきました。ありがとうございます。原書はいうまでもなく国際的なベストセラーになり、「ブラック・スワン」は根源的な不確実性を喧伝したにもかかわらず、今般の世界金融危機を当てたとして世間を騒がせてもいる問題作です。 確かに読み物としては一級品ですが、たぶんこのはこれから誉める人とかとりあげる人も多いでしょうから、正直な感想を書いてしまいます。「冗長で退屈」。それがこのにもっともふさわしい形容です。正直いって、上巻はほとんど「スワンはすべて白い、という全称命題ありき。でも黒いスワンがあらわれた。こういう事象は根源的な不確実性であって、通常の経済予測ではとらえられない」という思想をいろいろなエピソードをもとに展開しています。タレブのとしては前作の『まぐれ』の方が個人的には面白かったですね。タレブのはいつもあまり僕には合わないのです。 ところでタレブよりも知的に洗練されていて、さら

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  • ついに復刊! 高田瑞穂『新釈現代文』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    書店の棚をみてて、思わずわが目を疑う。ついに復刊。しかも文庫でか。 このを読むまでは現代国語の成績のばらつきが激しかったけれども、これを読んでからは完全に「受験の現代国語を解く自分の立場」と「ふつうの読書する自分の立場」を峻別できるようになった。いいかえると受験国語をやたら客観視して取り組めるようになったわけ。懐かしい。いままで復刊ドットコムでも投票してたり、もう大学教員の地位を利用して(笑)、他大学で所蔵しているのが全国に数校あるのでそこから取り寄せるか、と思っていたわけだけど(自分のは屋根裏のどこかにw 探すとなると引っ越すのが早いくらいのコストがかかる)。いまの学生にどこまで役にたつのかわからないが、石原千秋氏がそこらへんのことをフォローしてえくれるはずなので迷わず買い。子供やゼミ生なんかに見せるために二冊買って保存しておく。 新釈 現代文 (ちくま学芸文庫) 作者: 高田瑞穂出版

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