「におうとどっこい」というお話は読んだことないのですが、「日本昔ばなし」からの出典のようですね。中国語(古典中国語も含め)で「仁王」(中国語ではrenwangと読む)という掛け声はないと思います。ただ「仁王」のことを中国語では「口亨口合二将」(heng-ha erjiang)、口を閉じた「口亨」と口を開けた「口合」の二将を指していいます。「どっこい」「どっこいしょ」は中国語では「口亨」(heng)「口亨口育」(hengyo)などといいます。どちらのことばも「口亨」の漢字が使われています。「口亨」は「フン」とか「ウン」、うなったり鼻歌うたったりする様子をあらわす擬声語です。仁王像は寺の門の左右に立っている門番を兼ねた神様で力持ち・勇ましい象徴ですよね。重いものを持ち上げるとき、「口亨」という掛け声を上げるけど、その荷夫たちの顔つきも口を開けた仁王のように険しかったからかもしれません。そもそも