菅直人首相は、新設する復興担当相に松本龍環境相兼防災担当相の横滑りを決めた。週明けの27日に正式任命する。当初からリストに載っていた1人だが、意中の複数候補に固辞されるなど、最高権力者としての求心力低下をあらわにした。こうしたなか、民主党の樽床伸二前国対委員長らでつくる中堅議員グループ「七人の侍」が、菅首相の7月退陣に向けて動き出した。 「復興相を引き受けていただけないか。龍さんが一番知っているから」 国会会期延長が決定した22日、菅首相は東日本大震災の発生以来、政府の緊急災害対策本部副本部長として被災者支援に当たってきた松本氏に復興相就任を要請。松本氏は「被災者のために全身全霊で頑張る」と応じた。 だが、松本氏は今月上旬、首相から初めて打診された際は「6月いっぱいでメドを付けたい。無責任なことはできないから新しい人に」と断っていた。自身の力不足もあり、被災地復興が遅れていたことに責