ブックマーク / d.hatena.ne.jp/die_kuma (2)

  • みとる - ダイナミック大熊

    「スミマセン、火、貸してもらえますか?」 祖母は僕が夏休みに入る直前に倒れた。明日をも知れない状況に、僕は旅行をキャンセルせざるを得なくなったが、今度は逆に暇になってしまい毎日のように病院に見舞いに来ていた。見舞いといっても祖母は意識がなかったので、病室のソファーで日がな一日文庫を読んで過ごした。ときどき病院の建物の裏手にある職員用の喫煙所にたばこを吸いに行ったりしていた。 「あぁ、はいどうぞ」 気の弱そうな若い男は火をつけてあげると軽い会釈をした。そしてたばこを深く吸い込みため息のように吐き出した。 「看護師さんですか?」 医者とは違う白衣を着た彼は、不意をつかれたのかちょっと驚いたように「あ、はい」と返事をした。 「ご家族ですか?」 「あぁ、はい、そうです。祖母です」 「はぁ、おばあさまの病棟はどちらですか?」 「うちはB棟ですね」 喫煙所の会話は楽しい。分煙化で唯一良かったのはこう

    pribetch
    pribetch 2010/02/11
    ちょっといい話
  • 君は女湯を見たか - ダイナミック大熊

    あなたは女湯を信じますか? 怪談のとき枕につく言葉に、「友達友達が」「先輩が」「テレビで○○が言ってたんだけど」などなどありますが、大概が出所の不明瞭な伝聞です。では、女湯を見たことがある人の話を聞いたことがありますか? よく修学旅行の武勇伝として語られることのある覗きですが、やはりこれも話として聞いたことがあっても、今これを読んでいる人の中に覗いたことがあるという人はいらっしゃらないのではないでしょうか? 温泉盗撮モノのアダルトビデオを見たことがあるという人がいらっしゃるかもしれません。しかしそれも行ってみればテレビの心霊番組のようなもの。画面を通してしか見ることのできないフィクションの世界のように思えます。それでは女湯はこの世に存在しないのでしょうか。いや、実は僕、見てしまったんです、女湯を! あれは数年前、近所のスーパー銭湯にサウナに入りに行ったときのこと。いつも僕は体を洗ってサウ

    pribetch
    pribetch 2010/01/11
    「ヘブンズドアから反射して湯ーとぴあが辻希美したのです!」
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