江戸時代からの東海道五十三次の名物だった安倍川もちは、信州などにもありますが、静岡の名物でもあったそうです。戦争で一旦販売を停止したそうですが、戦後にまっさきに安倍川を復活させたのが、やまだいちさん。「やまだいち」という企業名は、創業者の山田一郎さんから由来されているとのこと。とってもシンプルで良い企業名ですね。 黄粉味と、餡味の2種類。見た目は王道なのですが、とっても柔らかくて、優しくて嬉しくなる味ですよ。契約栽培で仕入れる佐賀産の餅米を使って、毎朝仕込むという手の入れよう。手づくりならではの安倍川もちは、お土産に持ち帰っても固くなく、まるで生のもちに近い食感が楽しめるように仕込み方に工夫されています。シンプルだからこそ、プロの味わいなのです。 国産の黄粉もキメが細かくて、ふわりと口中で優しくとける。餡子は北海道産で、餅の補佐役としてはピッタリのスルッと喉越しが良いこしあん。 2種類の味