ドイツを代表する自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)ブランドで売上ナンバーワン(個数ベース)が何かご存知だろうか。車ではない。VW自家製カレーソーセージである。従業員約5万人を誇るドイツ北部の本社ヴォルフスブルクの社員食堂で、カレーソーセージの提供を数ヶ月前に取りやめたことが最近明らかになり、議論を呼んでいる。 絶品カレーソーセージは豚の飼育から カレーソーセージとは、ソーセージにケチャップとカレー粉をふりかけたもので、ドイツで最も人気のある大衆料理である。VWはもともと社員によいものを食べさせたいと、福利厚生の一環として自家製ソーセージの製造を始めた。専用農場で飼育した豚を原料に、1973年から本社敷地内の専用工場で製造しており、車の部品と同じく製品番号がつけられている。そのおいしさが評判となり、今では社員食堂だけでなく、VWショップや一般スーパーでも販売している。2019年の売り