2月19日から公開される映画『あの頃。』が大きな話題を呼んでいる。作品のテーマは「アイドル」ではなく「アイドルヲタク」。ハロー!プロジェクトのファン(ハロヲタ)がまだ「モーヲタ」と呼ばれていた2000年代初頭、推しの応援に青春を捧げた若者たちの青春群像劇となっているのだ。 初期モーヲタの過剰性について触れた前編に続き、中編となる今回は他のアイドルファンからも特別視されるハロヲタの特徴を再定義。原作本『あの頃。男子かしまし物語』(イーストプレス)著者であり、映画では松坂桃李演じる主人公のモデルになった劔樹人氏を中心に、昔からの劔のヲタ仲間である明大店長氏、アイドルヲタク界に強い影響力を持つピストル氏を交えて激論が交わされた。これぞモーヲタ頂上座談会だ! ──ハロプロのファンはアイドルファンの中でも少し特殊だと指摘されることがあります。どういうところに特徴があるとお考えですか? ピストル:僕は