国内企業において、IT分野の予算に占めるセキュリティ対策費用の比率が、2016年度は過去最高となる16.4%となったとの調査結果をITRが取りまとめた。 同社が8月18日から9月3日にかけて国内企業におけるITへの投資動向を調査したもの。IT戦略、IT投資の意思決定に関与する役職者2685人から回答を得た。 2016年度におけるIT予算の全体を見ると、2015年度から「増額」とする企業の割合が28.5%。「減額」とする企業の9.7%を大きく上回った。 IT予算に占める情報セキュリティの対策費用を見ると16.4%を占める。前年度から1.1ポイント上昇し、過去最高を更新した。 2012年度からの推移を見ると、2012年度の12.9%から2013年度は11.5%といったん後退したものの、以降は上昇傾向が続き、3年連続で増加している。 また、IT内部統制向け費用が11.3%で前年度を0.1ポイント