第6回 『機動警察パトレイバー2 the Movie』というか、レイアウトの話 前回で「鳥・魚・犬」の話を書いた。 で、今回は実写映画の話をしようと思っていたのだけれど、予定を変更して、『機動警察パトレイバー2 the Movie』とレイアウトの話をすることにする。 第4回でも紹介したり、押井守監督は『天使のたまご』の制作を通じてレイアウトの重要性に気づいた。その後『機動警察パトレイバー[劇場版]』で映画作りの中心にレイアウトを置く方法に挑戦し、『機動警察パトレイバー2 the Movie』でそのシステムは一つの到達点に達する。 『GHOST IN THE SELL[攻殻機動隊]』は、この完成したシステムに則って制作された映画であり、その後もこのレイアウト・システムは押井流映画術の中心にありつづけている。 たとえば近年の押井はレイアウトチェックまで自ら手がけ、実際のフィルム制作は信頼できる