放っといたらまた2ヶ月近く間があいた。 PHP文庫『「幽霊・妖怪」がよくわかる本』 (asin:4569668879)発売中――って、単に激烈に忙しかったからとか、放っといたらとっくに納涼怪談シーズンは終わってしまった。 今回は「日本の幽霊」の章を担当、平将門とか菅原道真あたりから、番町皿屋敷のお菊だの、東海道四谷怪談のお岩だの、ドサクサにまぎれて三島由紀夫の幽霊の話とか書いてます。 『天皇・反戦・日本 浅羽通明同時代論集 治国平天下篇』(isbn:4344013425)の最後のほうで興味深い紹介をされていた、小松左京『日本沈没 第二部』(小学館)を読む。 小松左京は本来「日本沈没」より、この「日本民族漂流記」がやりたかったという。 祖国を失った日本人が、東南アジアや旧ソ連などの移住先でもそれなりの有能さを示しつつ、しかしそれゆえ現地民と対等に接することができず、結局、やっかまれて各地で衝