前回の続きで、ワタナベシンイチくんのコンテから学んだコンテ術っていうやつをちょっと公開します。 ここに、次のようなシナリオがあったとしましょう。 タイトルは『こえだめくん』。 ■保健室 こえだめくんの帰りを待っているクラスメイト一同。 ガラッと戸が開く。 振り返る一同。 クラスメートA「あ、こえだめくん帰ってきた」 が、肥溜めにはまってうんこだらけのこえだめくんが立っている。 こえだめくん「またこえだめにおっこっちゃった……」 一同、引く。 クラスメート一同「うわーーーーっ!」 こえだめくん「お帰りなさいって言ってよ」 さて、コレだけ読んであなただったら、どんなコンテを描きますか? まずは、この作品の世界観や設定、キャラクターデザインも気になりますね。 しかし、ここでは、それも一緒に想像してみましょう。 そして、このワンシーン、ワンシチュエーションから、前後
さて、前回「オチ」さえ良ければ、印象の良い、傑作のイメージの作品になるというような話をしました。 しかし、その「オチ」を見てもらうためにはその作品を、最後まで見てもらわなければなりません。 アタマ何分かはナントカ見られたけど、いやあ、もうダメだ! と、チャンネルを替えられる、DVDの停止ボタンを押されるというハメになってはせっかく丹精込めて考えた「オチ」が見てもらえません。 実際、頭1分で見るのをやめた、アニメ、ドラマ、映画は大地もたくさんありますっていうかほとんどです。 落語や漫才にも「つかみ」という言葉があります。 冒頭で、お客さんの心を「つかむ」という意味で使っている言葉です。 これは真面目な話、本当に頭の1分が勝負。 いや、中には大地のように気の短いやつもいます。 頭の10秒が勝負になるかもしれません。 いや、もっと言えば頭の1カットです。
はじめに、よくある質問なんで「監督」と「演出」の呼び方の違いについて述べますね。 アニメーション(シリーズアニメ中心)の現場では「監督」と「演出」という言葉を分けて使います。本来どちらも「演出」です。英語ではどちらも「director=演出家」です。 しかし、シリーズアニメの場合、各話を担当する「演出家」を「演出」と呼んでいます。例えば4人の「演出」がいてローテーションで各話を「担当演出」します。 各話の「演出」は、絵コンテに従って、画面のレイアウトの指示から動きのタイミング、表情、キャラクターの服装の管理、その時に履いている靴の指定まで、事細かに決めて行くのです。 つまり「演出」とは「各話演出」のことだと思って良いです。 各話とは1話、2話といった、毎回の話数のことです。 「監督」は主にシリーズ全体の「演出管理」と言うことになります。「各話演出」の取りまとめですね
これまた大事な話。 演出の一番要は?……と、言ったら、なんたって「オチ」です。 「オチ」とは「落ち」……。落語や漫才、お笑いものでよく使う言葉です。 大地の本分は「ギャグ」「お笑い」なので、敢えて表題は「オチ」という言葉を使いました。 「オチ」は「下げ」とも言います。 ギャグの「オチ」でない場合、例えばドラマなら、物語の行き着く先、つまり「結末」「ラストシーン」「ラストカット」ということになります。 終わり良ければすべて良し!……です。 それまでどんなにつまらなくても、ラストが良ければ、その作品はいい印象で残るでしょう。 最後泣けた! いい作品だったわ〜……という印象に残る映画は大地もいっぱいあります。 で、その作品をもう一度見直すと、案外イケてない……。 あれ〜? こんなだったっけ? ラストシーンマジック! そうなんです。 ですから、
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