「癒し、祈りとしての神話」 『神話が考える ネットワーク社会の文化論』 福嶋亮大より。 昨日は、固着したリンクをゆるめてもう一度神話を想像力の領域へ埋め込むというリンクの再処理についてみました。 昨日までで「Ⅰ リンクと想像力」は終わりです。まとめますと ・アニメーションはリンクの芸術である ・リンクとは「目つき」や「ほほえみ」といった志向性、関係性である ・ネットワークではリンクは自動的に発生してしまう ⇒ 豊富にある ・アニメーションではその豊富なリンクに注意力を与え、超越的な絆へと変化させる(契約、約束といった法的語彙の使用) ・リンクが豊富になると、注意力は減る ・リンクはやがて固着し、コモディティ化する ⇒ 多様性、自律性が失われる ・ゆえにリンクをゆるめて、再度、想像力(豊富性)の領域へと埋め込む「場を変える神話」が必要となる といったところでしょうか。 Ⅱ 喪の作業 富野由