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2010年11月23日のブックマーク (3件)

  • 大不況(the Great Recession)とDSGEモデル - ハリ・セルダンになりたくて

    以前からある方に「大不況(the Great Recession)をDSGEで分析した論文にはどのようなものがあるか」という質問をいただいていました。残念ながらなかなか時間が取れず先延ばしになっていたのですが、先日少し時間がとれたので、幾つかまとめてみました。 大不況(the Great Recession)とDSGEモデル〜ある方からの質問への回答〜 さて、ご質問の「大不況(the Great Recession)をDSGEで分析した論文は」とのお話ですが、結構いろいろあるので、おおよその話を書かせていただきます(矢野の知る限りサーベイはまだありません)。 [長年に渡る研究の上に現在の議論がある] 現在のアメリカの状況は(1)金融機関の破綻や資産価格の下落、(2)デフレ(もしくはディスインフレ)、(3)ゼロ金利制約(もしくは流動性の罠)といった面で1930年代のアメリカの大恐慌、1990

    大不況(the Great Recession)とDSGEモデル - ハリ・セルダンになりたくて
  • 退屈な中銀のテーゼ - himaginary’s diary

    カナダ銀行が来年インフレ目標の枠組みを見直すのに伴い、ワークショップを開いたという。WCIブログのNick Roweがその報告を4つの質問という形で簡単にまとめている。 その4つの質問とは以下の通り。 金融政策は、たとえ一時的にインフレ目標から離れることになっても、金融市場の不安定化を未然に防ぐ措置を講じるべきか? カナダ銀行はインフレ目標から物価水準目標に切り替えるべきか? インフレ目標は2%より低くすべきか? 直近のカナダの景気後退を防ぐないし影響を最小限に留めるために、未来を見通す水晶玉の有無に関わらず、カナダ銀行が取り得る別の手段があったか? 最初の3つの質問はワークショップで実際に投げ掛けられた質問であり、最後の4つ目の質問はRoweが独自に抱いた疑問だという。 最初の3つの質問についてワークショップできっちりとした結論が出ることは無かった、とRoweは以下のようにその様子を報告

    退屈な中銀のテーゼ - himaginary’s diary
  • 最近の新卒市場をめぐず雑感ー雇用のミスマッチよりも「量だよ、量」

    今日の未明からTwitterの方で書いたものを余計なところ省いてただ掲載したもの いまの四年生の就職率低下は、雇用のミスマッチなので、中小企業の求人は多いとかいう人がいるが、あまりにも統計数字を鵜呑みにしすぎている。現場ではよく知られていることだが、実際の求人数は率になおせば大企業よりも多少ましなぐらい。例えば上武でも夏以降は求人数は劇的な低下の状況にある。ほかの大学も同様であろう。 いまのこの時期に「新卒の就職率をあげるのは雇用のミスマッチ解消」というほど現場感覚からずれた発言はないと思う。ないのだよ、求人自体が、決定的に。 もちろん早稲田とか慶應とか国立とかそこらへんはしらん。それだけが日の大学ではなく、むしろそこらへん以外の大学が数だけみれば圧倒的。もう現在四年生の新卒市場は絶対的に求人数が不足しているだけ、雇用のミスマッチというのはまったく的外れ 例えば具体的にいうと、大学にも求

    最近の新卒市場をめぐず雑感ー雇用のミスマッチよりも「量だよ、量」