内外の注目を集めたオリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長の来日。同氏は滞在中の会見で、日本の株式持ち合いの弊害を強く批判した。日本の企業社会の質そのものが、今、世界から問われている。 10月14日にオリンパスの社長を解任されて以降、初めて来日したマイケル・ウッドフォード氏――。その3日間の滞在は、まるで台風のようだった。11月23日夕方、成田空港に着いた瞬間から同26日午前11時のフライトで米国にたつまで、多数のメディアが同氏を追いかけ回した。 何より目を引いたのはオリンパス問題への海外メディアの関心の強さだ。 海外メディアは捜査当局に疑念 来日した翌24日の夜、東京地検特捜部、警視庁、証券取引等監視委員会への捜査協力を終えたウッドフォード氏は、英経済誌「エコノミスト」が在日英国人ビジネスマンを対象に主催した講演会に講師として登場。オリンパスの社長にどのような経緯で就任し、解任に至った