「奇々怪々」日本のサプリ検査 協賛金を出した企業だけに認証マーク。分析結果は非開示。「ボッタくり」日本アンチ・ドーピング機構は出直せるか。 2017年2月号 DEEP [公益団体の認証ビジネス] ロシアが五輪で行った組織的で犯罪的なドーピングの手口が世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の調査で明らかになった。中でも2014年のソチ五輪では自国開催をいいことに、夜間に自国選手の尿の検体が保管された部屋の壁に穴を開け、問題のない検体とすり替えるというおぞましい手法を使った。この教訓から、20年東京五輪の開催国である日本は、世界から徹底したドーピング監視体制の構築を求められることになるだろう。ところが今、その日本のドーピング検査のあり方が足元でぐらついている。栄養補助食品「サプリメント」の検査プログラムに対して疑問の声が多く出て、信頼が大きく揺らいでいるのだ。検査プログラムを作ったのは公益財団