運動不足解消のため、最も手軽に取り組める運動の1つがウォーキングだ。しかしこのウォーキング、ただ長く歩けばいいというものではない。近年提唱されているウォーキング法に共通するのは、「運動強度の強さ」。つまり、早歩きで一定のスピードを保ちながら歩くことが、筋力を高め、体力向上や脂肪燃焼、さまざまな病気の予防に効果をもたらすことが分かっているのだ。「早歩き」を取り入れたウォーキングの効能と実際を、コンパクトにお届けする。 新型コロナウイルスの感染対策やリモートワークの普及の影響で、外出の頻度が減って久しいという人も多いのではないだろうか。 人は体を動かさないでいると、筋肉が減り、筋力は低下していく。「座っている時間」と死亡率の関係を調べた研究では、座り時間が長くなり、身体活動量が少なくなるほど死亡率が高くなるという結果も出ている(*1)。 家の中でじっとしてテレビやスマートフォンを見続けたり、長