こんにちは。大阪大学大学院で生活習慣病予防の研究をしている野口緑です。今回は、よく食べるものと血液データの関係について、お話ししたいと思います。 当たり前のことですが、私たちの血液は「食べたもの」から作られます。たんぱく質が多い、脂肪が多いなど食品にはそれぞれ特徴があります。それらのどれを、どれだけ食べたかによって、血液データは影響されるのです。したがって、血液データを見ることで、その人が普段どんなものをよく食べているか、食生活をある程度推測することもできます。 身体にとって必要な各栄養素の量は概ね決まっています。例えば、たんぱく質はおおよそ1g×体重(kg)、ビタミンCは1日100mgなどです。このような必要な量を計算しながら生活するのは現実的ではありません。そこで、特徴の似た食材ごとに群分けし、それらの必要量を一つの目安に食事内容を組み立てるのが合理的な考え方です。この時、主菜、副菜、