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ブックマーク / gooday.nikkei.co.jp (422)

  • 「健康のために食べているもの」の意外な落とし穴

    こんにちは。大阪大学大学院で生活習慣病予防の研究をしている野口緑です。今回は、よくべるものと血液データの関係について、お話ししたいと思います。 当たり前のことですが、私たちの血液は「べたもの」から作られます。たんぱく質が多い、脂肪が多いなど品にはそれぞれ特徴があります。それらのどれを、どれだけべたかによって、血液データは影響されるのです。したがって、血液データを見ることで、その人が普段どんなものをよくべているか、生活をある程度推測することもできます。 身体にとって必要な各栄養素の量は概ね決まっています。例えば、たんぱく質はおおよそ1g×体重(kg)、ビタミンCは1日100mgなどです。このような必要な量を計算しながら生活するのは現実的ではありません。そこで、特徴の似た材ごとに群分けし、それらの必要量を一つの目安に事内容を組み立てるのが合理的な考え方です。この時、主菜、副菜、

    「健康のために食べているもの」の意外な落とし穴
  • 「果物は太りやすい」は誤解だった

    果物は多くとったほうがよい。そう言われる一方で、とりすぎると太るという話も聞く。私たちは果物摂取についてどのように考えればいいのだろうか。前編では、果物の健康効果や太るという話の真偽、どんな果物をとればいいかなどを紹介する。 果物がデザートに選ばれない時代 果物摂取量は不足 私たちの事を彩る果物。春はいちご、夏はスイカ、秋はぶどう、冬はみかんというように四季折々の果物は、見た目はもちろん栄養の側面からも積極的にとり入れたいものだ。 日国民の健康づくりの基的な方針を定めた厚生労働省の「健康日21(第三次)」では、果物摂取量は可部で1日200gを目標としている。200gというと、みかんなら約2個分、りんごなら約1個分だ。少し意識すればとれそうな量のように思える。だが、厚労省によれば、100g未満の摂取量の人が増えている傾向だという。2019年度「国民健康・栄養調査」では、100g未満

    「果物は太りやすい」は誤解だった
  • 日本人の3人に1人は、少しのお酒でも「食道がん」に一直線

    道がんのリスクを大きく左右するのは「お酒」 毎日約3kg、年間で換算すると1トンにも及ぶ飲物を胃へと送り続けている「道」。他の消化管と同様に、道にもがんができる。そして道がんには、同じ消化管のがんである胃がんや大腸がんと比べて、一筋縄ではいかない性質がある。 それは、「転移しやすい」「道の複数の場所にがんができることが多い」「のど(咽頭・喉頭)や胃などにも同時にがんができることが多い」「進行すれば大手術となり、術後の生活に大きく支障をきたす」――といった点だ 第1回参照 。 ただし、道がんの発症リスクを高めるもの(リスク要因)の中には、避けられるものもある。その1つが、道がんにおける最大のリスク要因である「お酒」だ。 実は、お酒によって道がんになりやすいかどうかは、生まれつき備わった体質で決まる。「道がんになりやすい体質の人が長期にわたってお酒を飲み続けると、確実に

    日本人の3人に1人は、少しのお酒でも「食道がん」に一直線
  • 40~50代から増える「大腸憩室炎」 再発しやすく難治例も

    40代、50代から増えてくる病気の1つ、「大腸憩室炎」。大腸内の圧力が高まり、壁の一部が外側に飛び出してできる「大腸憩室」に炎症が生じる病気だ。大腸憩室炎は軽症で済む場合もあるが、繰り返すことが非常に多く、出血などの合併症を起こすこともある。大腸憩室炎の特徴や治療の基、長く付き合っていくコツについて、兵庫医科大学病院消化管内科主任教授・診療部長の新崎信一郎氏に聞いた。 大腸の壁に内側から圧がかかり、袋状に押し出されたものが「憩室」 大腸の「憩室」とは、どんな状態のことをいうのでしょうか。 新崎氏(以下敬称略):皆さんご存じの通り、大腸は「蠕動(ぜんどう)」という動きによってべ物を押し出しています。べた物は最終的に便となって肛門から出ていくわけですが、便が硬いなどの場合、蠕動によって大腸内に圧がかかりやすくなります。そうなると大腸の壁の一部がポコッと袋状になって外側に押し出されることが

    40~50代から増える「大腸憩室炎」 再発しやすく難治例も
  • 身近に潜む「食道がん」のリスク 早期発見が明暗を分ける!

    第1回 最大の要因は「お酒」と「たばこ」 顔が赤くなる人は少量でも危険 2024/7/16 田中美香=医療ジャーナリスト 大腸がんや胃がんなどと同様に、べ物の通り道にできる「道がん」。著名人が道がんにかかったという話を耳にすることはあるものの、このがんについてよく知っている人は案外少ないのではないだろうか。道がんは進行すると治療が難しくなるが、早期発見であれば内視鏡による治療が可能で、生活習慣を見直せば発症リスクを減らすこともできる。特集では、道がんの治療を専門とする、東邦大学医学部外科学講座教授の島田英昭氏への取材を基に、道がんの現状や、道がんとも関係がある逆流性道炎の改善ポイントを紹介しよう。

    身近に潜む「食道がん」のリスク 早期発見が明暗を分ける!
  • 快眠のカギを握る「深部体温」 熱帯夜におけるエアコン設定のコツ

    朝スッキリと目が覚めない。目が覚めても疲労感が残っている。眠ろうとしてもなかなか寝付けない。夜中にトイレで目が覚めてしまう――。睡眠に関する悩みを持つ人は多いが、睡眠の科学研究が進めば、こうした悩みも解決する日が来るかもしれない。熱帯夜が続く夏は、1年を通じて最も寝苦しい季節だ。しかし、暑いとなぜスムーズに眠れなくなるのだろう。睡眠時の体温調節に詳しい和洋女子大学准教授の水野一枝氏に解説していただいた。 夜は深部体温が下がって眠くなる 夜遅い時間になると「深部体温」が下がることで眠気がやって来る――。睡眠のメカニズムに興味がある人なら、一度は聞いたことがあるかもしれない。実は熱帯夜に眠れなくなる理由もここにある。「ある程度以上に気温が高くなると、深部体温が下がらないので寝苦しくなるのです」と、睡眠時の体温調節に詳しい和洋女子大学家政学部服飾造形学科准教授の水野一枝氏は説明する。 深部体温と

    快眠のカギを握る「深部体温」 熱帯夜におけるエアコン設定のコツ
  • 老化を防ぐ「筋肉」の効能 筋トレは何歳から始めても遅くない!

    一生使える足腰を維持するためには、筋肉の衰えを防ぐことが不可欠だ。筋肉は、私たちの体の骨格を支え、動かす以外にも、何十種類ものホルモンを放出してさまざまな病気の予防に役立っていることが分かってきた。加齢とともに減っていく筋肉量を維持することは、将来の寝たきり防止だけでなく、老化予防や若返りのための不可欠な条件になっているのだ。テーマ別特集では、筋肉の知られざる効能と、筋トレの基的な知識をコンパクトにまとめていく。 テーマ別特集「老化を防ぐ「筋肉」の知られざる効能」 筋肉が放出するホルモン「マイオカイン」は万病を防ぐ 筋トレで“エネルギー工場”を増やし、有酸素運動で効率を上げる 下半身を強化し、上半身をほぐす「まき割りスクワット」! 筋トレをしても筋肉がついた実感がないときは… 年齢を重ねても丈夫な足腰を保つためには、下半身を中心に全身の筋肉を維持することが欠かせない。何もしないでいると

    老化を防ぐ「筋肉」の効能 筋トレは何歳から始めても遅くない!
  • 姿勢や尿もれも改善する すごい「横隔膜呼吸」とは?

    呼吸とは来、横隔膜や肋骨まわりの筋肉を動かして肺の中の空気の出し入れをするもの。横隔膜を使わないと深い呼吸ができず、自律神経や姿勢、体形にも影響が出るという。(イラスト:内山弘隆) 「現代人の多くはストレスや緊張から呼吸が浅く、その分回数が多い傾向にある。横隔膜を使った深い呼吸ができていない」と大貫氏。呼吸は自律神経との関わりが深く、呼吸数が増えるほど交感神経が優位になり、体が緊張して戦闘モードになる。「逆にしっかり長く息を吐く呼吸をすることで呼吸回数が減ると、副交感神経が優位になってリラックスモードに。余計な力みが取れるため、凝りがほぐれ姿勢も整いやすい」と言う。 横隔膜の動きは自覚しにくいが、深くゆったりとした呼吸をしていれば、横隔膜もしっかり動き、体幹の安定や姿勢の改善なども期待できるという。 「ただし、ここでいう深い呼吸とはヨガなどで用いる腹式呼吸やピラティスなどで使う胸式呼吸と

    姿勢や尿もれも改善する すごい「横隔膜呼吸」とは?
  • NGはウニ? イクラ? 誤解の多い尿酸値アップ食材&食べ方

    尿酸値を上げる生活をしていない? 足の親指の関節などが腫れあがり、耐えがたい激痛をともなう「痛風」は、成人男性に多く、患者数は増えるいっぽうだ。特に夏は、「発汗により脱水しやすい」「プリン体を多く含むアルコール飲料の摂取増加」などの要因により、痛風の引き金となる尿酸値が上がりやすく、痛風発作を引き起こす人が増えるという 1回目を参照 。 尿酸値が上がり、7mg/dLを超えると「高尿酸血症」となる。高尿酸血症を放っておくと、尿酸塩結晶が関節などにたまり、痛風発作のリスクが高まる。痛風発作を起こさないためには、尿酸が体内で過剰にならないよう、尿酸値を下げることが基ルールとなる。数値としては6.0mg/dL以下を目標にする。 「痛風や、その背景である高尿酸血症は、飲酒をはじめとしたプリン体や脂質を多く含む品の摂取過剰(尿酸の作り過ぎ)、排泄量の減少(尿酸を排泄できない)という、尿酸の産生・排

    NGはウニ? イクラ? 誤解の多い尿酸値アップ食材&食べ方
  • 夏場が危険! 痛風を招く「尿酸値高め」の怖い話

    第1回 痛風の患者数はここ30年で約5倍に! 夏はビールのがぶ飲みに注意 2024/7/1 柳操=ライター あるとき突然やってくる、激痛を引き起こす痛風。痛風患者はここ30年で5倍に増加し、多くの人にとって人ごとではない病気となっている。注意したいのは「尿酸値が高め」の人たち。尿酸値が高い状態だと、いつ痛風を起こしても不思議ではないだけでなく、近年の研究では、腎臓病や心臓病、動脈硬化といった合併症リスクが高くなることも分かってきた。1年の中でも飲酒量が増え、脱水しやすい夏は、痛風の好発シーズンでもある。特集では、痛風治療を専門とする両国東口クリニック理事長の大山博司氏に、尿酸値が高くなるメカニズムから改善のためのポイントまで詳しく聞いていく。

    夏場が危険! 痛風を招く「尿酸値高め」の怖い話
  • 魚肉ソーセージがまさかの復活、販売額最高 大人の健康食品でヒット

    小さい頃、お弁当のおかずやおやつとして大人気だった魚肉ソーセージ。大人になるにつれてべる機会が減っていった人も多いのではないだろうか。そんな魚肉ソーセージが今、大人をターゲットにして復活しつつある。低脂質高たんぱく質であることから筋トレをする人や、常温保存可能なことから登山する人にもニーズが広がっている。 品関連の情報を扱うKSP-SP(東京・港)のPOS(販売時点情報管理)データ「KSP-POS」によると、2024年3月の魚肉ハム・ソーセージの販売金額は3年間で最高値を記録した。新型コロナウイルス禍の買いだめ需要を差し引くと、過去5年間で最高値となる。魚肉ソーセージは春先と秋口に伸長する傾向が見られる。行楽シーズンの需要が堅いという。24年の販売金額増加は、昨年値上げをした品メーカーが多く、消費者が買い控えした影響からの反動が大きいようだ。 最近の魚肉ソーセージで売れ筋商品として目

    魚肉ソーセージがまさかの復活、販売額最高 大人の健康食品でヒット
  • 座っている時間を減らすだけで血圧は下がる

    座っている時間を減らすだけで血圧が下がることが、米国で行われたランダム化比較試験で明らかになりました(*1)。肥満のある高齢者のうち、座っている時間を減らす指導を6カ月間受けた人は、そうでない人に比べて上の血圧(収縮期血圧)がおおよそ3.5mmHg低下していました。 高齢者は座って過ごしている人が多く、高血圧も多い 中強度から高強度の運動は、身体的・精神的な健康に利益をもたらすと言われています。しかし、高齢者がこうした運動を日常的に行うことは容易でなく、現実には座って過ごしている人が少なくありません。これまでに行われた疫学研究では、座っている時間(座位時間)が長い人は、糖尿病や心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)を発症するリスクが高く、身体機能が低く、死亡リスクも高いことが示されています。 今回の試験を行った研究者らは先に、高齢者の座位時間を短縮するための介入法(I-STAND)を考案し、こ

    座っている時間を減らすだけで血圧は下がる
  • ピンチ! 急におなかがゴロゴロ… 下痢との上手な付き合い方

    仕事中、取引先との重要な会議の時間が迫る中、突如腹部に異変を感じた。「なんだかおなかがゴロゴロする…」。そう思いつつも、会議室へ向かう。いざ会議が始まると、腹痛が強くなってきた。「下痢だ」と直感する。脂汗をかき、痛みに耐えようと必死に別のことを考え、体をくねらせてなんとかやりすごす。会話の内容はもはや頭に入ってこない。会議が終わると同時に、近くのトイレに駆け込まねば──。 このような経験をしたことがある人は、少なくないように思える。突如訪れる下痢は、どう対処したらいいのか。大腸肛門病専門医でマリーゴールドクリニック院長の山口トキコ氏に聞いた。 そもそも下痢とは、どのような状態のことをいうのだろうか。 山口氏は「患者さんは水っぽい便が1回出ただけでも『下痢をしました』と言います。よく聞くと2、3日便が出なくて、出たと思ったら水っぽい便だったとのこと。この場合はべたものがおなかにたまり、押し

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  • 1本でも多く自分の歯を残すための正しい歯磨き方法とアイテム

    歯周病予防の「神器」、適材適所で使う 歯肉の炎症が続くことで歯を支える歯槽骨が溶け、最終局面では歯が抜け落ちてしまう歯周病。そればかりでなく、菌や炎症物質が歯肉の血管から血流にのって全身に運ばれ、動脈硬化や認知症など健康寿命をおびやかす疾患との関連も明らかになってきたことは前回記事で伝えた。 訪問歯科医師として多くの高齢者の口腔を診てきた伊東材祐氏は「自分ではきちんと磨いているつもりでも、歯周病を予防できる磨き方を実践している人は少ない」と指摘する。1日3回の歯磨きを習慣にしてきた人でも、歯周病が進行し、歯を失うケースも少なくないという。 「決して歯磨きをおろそかにしていた人ばかりではなく、『しっかり磨いてきたのになぜ?』とおっしゃる人も少なくありません。正しい磨き方を知っていれば、歯を失うこともなかったのに、と残念な気持ちになります。若いうちは免疫力が高いので、間違った磨き方をしていても

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  • 実は「国民総“痔”社会」? あなたのお尻にもいぼ痔は眠っている

    「お尻の3大お悩み」を取り上げる当特集の初回は、便秘の定義や予防策などの話をお届けした。便秘かどうかは、「スッキリと気持ちよく排便できているか」を基準に判断すればよく、「毎日、排便できているか」という排便頻度によらないことを紹介した。例えば3日以上排便がない場合は便秘を疑うが、スッキリと気持ちよく排便できていればそれは便秘ではなく、問題ないわけだ。「便は毎日出さないといけない」と思い込んでいた人にとっては、驚きの事実だっただろう。 便秘の予防策では、主な原因が「物繊維の不足」であるため、1日に25g以上の物繊維を摂取することが大切だ。摂取量を増やすコツでは、野菜のかさが減る温野菜の調理方法がよいとも説明した。 今回は「お尻の3大お悩み」の2つ目、「痔」について見ていくが、痔の大きな原因に便秘がある。痔の改善法としても、前回の記事は役に立つので、痔で悩んでいる人は、今回の記事と合わせて読

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  • 本当に怖い歯周病…歯を失う人の口に潜む菌は全身にも運ばれる

    奥歯の寿命は50年 人生後半の幸せは「歯」で決まる 80~90代を中心に、下は70代から、上は100歳以上まで、累計7万回以上の訪問診療を通じて多くの高齢者を診てきた、訪問歯科医師の伊東材祐氏。要介護状態の高齢者の口腔環境は、どのような状態なのだろうか。 「患者さんの口の中を見ると、多数の歯を失っているだけでなく、歯が折れて歯根だけが残り、その周囲が赤く腫れていることが多いです。入れ歯が合っていないケースも目立ちます。痛みや精神的な不調を訴える人もいます」と指摘する。うまくべられず、生活の楽しみを奪われ、心身の健康やQOL(生活の質)を下げてしまう人が非常に多いのだ。 歯を失う2大要因は虫歯と歯周病。若い頃は虫歯が原因で歯を失うことが多く、加齢にともない歯周病が原因で失われる歯が増えていく。通常、私たちの歯の数は親知らずを除いて上下28だが、歯の寿命は50~65年と幅があり、部位によっ

    本当に怖い歯周病…歯を失う人の口に潜む菌は全身にも運ばれる
  • 「1日1回排便」じゃなくていい 便秘の新常識とお通じケア

    身近な便秘、下痢、痔の思い込みを見直そう お尻の3大お悩みの1つ、便秘。便が何日も出なかったり、出たと思えばうさぎの糞のようなコロコロした小粒の硬い便だったり、かなりいきまないと便が出なかったりする──。こうした便秘を疑う状態は誰しも不安なもの。ただ、「出ない日数」はそれほど気にしなくていい。詳しくは後述するが、毎日便が出なくても、たとえ3日に1回だとしても、便秘ではないケースもあるからだ。便秘の悩みは女性に多いが、男性も年を重ねるにつれて悩む人が増えてくる。この機会に改めて、便秘の定義や防ぐ方法を学んでおこう。 お尻の3大お悩みの2つ目は「痔」。便秘や下痢などから、肛門に負担がかかることで生じるのが痔である。痔には肛門にいぼができる「いぼ痔」、肛門の皮膚が切れる「切れ痔」、肛門にもう1つ穴が空き、直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができる「痔ろう」がある。痔は「恥ずかしい」という気持ち

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  • 脳出血、くも膜下出血 なりやすいのはどんな人? 破裂を防ぐには

    脳の血管が破れると、出血が広がって脳の神経細胞が死滅していく。「脳出血」では、言葉がうまく出てこない、手足が麻痺して動かないといった症状が典型例だ。一方、脳の動脈にできたコブが破裂する「くも膜下出血」は、バットで殴られたような強烈な頭痛で始まり、そのまま帰らぬ人となることが多い。脳出血とくも膜下出血、それぞれの特徴やリスク要因、予防策について、東京女子医科大学附属足立医療センター 脳神経外科教授・診療部長の久保田有一氏に聞いていこう。

    脳出血、くも膜下出血 なりやすいのはどんな人? 破裂を防ぐには
  • 今夏も猛暑! 早めに始める「暑熱順化」で熱中症予防

    地球温暖化が進み、特に都市部ではヒートアイランド現象も加わって夏の暑さが過酷さを増している。今夏も熱中症への備えが必要だが、暑い環境でも良いコンディションを保つために、夏の番前にぜひ行っておきたいのが、体を暑さに慣らす「暑熱順化」だ。暑熱順化のやり方や、それと並んで大切な「水分補給」「身体冷却」の勘所を、スポーツにおける暑さ対策に詳しい広島大学大学院人間社会科学研究科教授の長谷川博氏に聞いた。 熱中症はなぜ起こるの? 近年、猛暑日(1日の最高気温35℃以上)の日数が増加し、「猛烈に暑い夏」が長く続くようになっている。2022年は6月に群馬県で40℃を記録し、梅雨が観測史上最短となるなど、記録的な暑さとなった。こうした気象の変化に伴って、熱中症で死亡する人の数も40~50年前に比べて大幅に増加し、特に2010年代からは年間1000人を超えることも珍しくなくなっている。そのうち約8割は65歳

    今夏も猛暑! 早めに始める「暑熱順化」で熱中症予防
  • 脳細胞が死ぬ脳梗塞 リスクを上げる習慣、予防につながる行動

    第2回 脳梗塞の2大リスク「動脈硬化」と「不整脈」、どう見つけ、どう治す? 2024/6/6 田中美香=医療ジャーナリスト 脳の血管が詰まって脳の神経細胞が死滅する、「脳梗塞」。一番の原因は、「動脈硬化」により少しずつ血管の劣化が進むことだ。それ以外に、心臓にできた血栓が脳の太い動脈まで飛んで生じる、致死率の高いタイプの脳梗塞もある。脳梗塞を回避するために、日常生活で何に注意し、どんな検査を受ければいいのか? 脳卒中診療に詳しい、東京女子医科大学附属足立医療センター脳神経外科教授・診療部長の久保田有一氏に聞いていこう。

    脳細胞が死ぬ脳梗塞 リスクを上げる習慣、予防につながる行動