虚構推理 Season2
元世界銀行主任エコノミストを務めたブランコ・ミラノビッチ氏。彼が日本を含む、先進国中間層の没落を早い段階から警戒し、その実態を精緻な研究によって明らかにした功績はあまりに大きいだろう。そんな彼が「脱成長」が叫ばれる世界に対し、冷静な議論を行うべきだと訴えている。その理由とは? 『2035年の世界地図――失われる民主主義 破裂する資本主義』に収録されたミラノビッチ氏の分析を、特別に公開する。 “グローバルな不平等”を乗り越えるための処方箋 ――非常に重要なテーマの「グローバルな不平等」について聞かせてください。パンデミックは世界中で経済に甚大な打撃を与え、特に低所得者層が最も大きな打撃を受けています。「グローバル化が終わったかどうか」は別として、現在の形での資本主義は、経済的不平等や社会的不公正という根深い問題に対処することができるのでしょうか。 ブランコ・ミラノビッチ:資本主義の形態によっ
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