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ブックマーク / traindusoir.hatenablog.jp (106)

  • 2011年1月データによる更新 - 備忘録

    2010年の年間データがそろったことを受け、真の失業率(景気の悪化により条件のよい求人が減少することで労働者の就業意欲が低下し労働市場から退出する効果等を除去した失業率)を再推計し、1月データを加えてグラフ化した。真の失業率は、これまでの傾向と変わらず緩やかに改善しているが、再推計によって上ブレし、1月は6.1%となった。公表された完全失業率(季節調整値、4.9%)とともに、弱い改善傾向が続いている。 今回の労働力調査でも、製造業の雇用者の著しい減少がみられた。その背景としては、円高にともなって国内生産が縮減されている可能性などが考えられる。就業者数は、サービス業(主に、運輸業、卸・小売業、宿泊業、飲店など)で増加していることから全体としての減少幅は小さなものに止まったが、長期的なマクロ経済のバランスの悪さが、国内の産業構造に影響を与え、生産性を低下させる可能性があることにも留意が必要で

    2011年1月データによる更新 - 備忘録
  • ラグラム・ラジャン『フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く』 - 備忘録

    フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く 作者: ラグラム・ラジャン,伏見威蕃,月沢李歌子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/01/18メディア: 単行購入: 3人 クリック: 80回この商品を含むブログ (16件) を見る 書は、グリースパンがFRB議長として最後に出席することとなったジャクソンホール・シンポジウムにおいて、主催者の意図に反し、ラジャンが金融機関が保有するリスクの高まりを指摘したことに触れるところから始まる。この金融機関が抱えるリスクという不都合な事実は、ラジャンにとり、世界経済にはしる亀裂、経済全体に大きな危機を生じさせる可能性のある「大断層」のひとつであった。 「大断層」とは、経済主体がもつゆがんだインセンティブによって、それぞれの経済主体は合理的に行動しているにもかかわらず、意図せざる結果として生じるものである。 米国ではスキル選好的な技術

    ラグラム・ラジャン『フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く』 - 備忘録
  • 貨幣面からみる日米経済 - 備忘録

    2月16日のエントリーでは、経済の実物面(実質GDP)の今後の予測から、雇用情勢が今後どのように推移していくかを予測した。今回は、2月14日に公表された2010年第4四半期のGDP速報をもとに、日経済を貨幣的側面からみるとともに、米国のデータと比較する。 まず、GDPデフレーターの前年同期比を需要項目別の寄与度でみると、国内需要の寄与は引き続きマイナスであるが、その幅は緩やかに縮小している。ただし、純輸出の寄与も引き続き大きなマイナスであり、これらをあわせたGDPデフレーターの前年同期比は、大きなマイナスが継続している。 つぎに国内需要デフレーターを貨幣数量方程式に基づき、(1)市中の貨幣量(ベースマネーと信用創造による貨幣供給の増加が物価を上昇させる効果)、(2)貨幣流通速度(貨幣の回転率が上昇することで物価が高まる効果)、(3)財・サービスの数量(商品数量の増加が物価を低下させる効果

    貨幣面からみる日米経済 - 備忘録
  • 停滞が見込まれる就業者数 - 備忘録

    2月14日(月)に2010年第4四半期のGDP速報が公表され、2010年における実需の動向を表すデータが出そろった。ついては、ちょうど1年前に行ったのと同様、ESPフォーキャスト調査*1による実質GDP成長率予測をベースに、今後の就業者数の推移がどうなるかを予測してみることにする。 まず、今後の実質GDPの推移について、ESPフォーキャスト調査をベースに確認する。実質GDPは、2008年秋の経済危機で著しく低下したが、その後は概ね回復傾向にある。2010年第4四半期はマイナスとなったが、予測によれば、その後は緩やかに回復することが見込まれている。ただし、経済危機前の水準に達するのは、2013年の春になる見込みである。 続いて就業者数を、前回と同様のGDP就業者関数によって推計すると、2011年も緩やかに減少することが見込まれる。就業者数がトレンドとして増加に転じるのは、2012年の半ば以降

    停滞が見込まれる就業者数 - 備忘録
  • 「ケインズ的」理由によって生じた貯蓄率の低下 - 備忘録

    先日のエントリーに関連して。先日のエントリーでは、日の貯蓄率の低下についてつぎのように記述した。 この長期的な貯蓄率の低下は、単純なライフサイクル・モデルによって解釈することができる。人口に占める高齢者の割合が上昇すると、これまでの貯蓄(年金を含む)を取り崩す生活者が増加する。よって、日の貯蓄率は、長期的には低下しているのが自然である。 これは、ライフサイクル・恒常所得仮説からすると自然な解釈である。しかし、より詳細にみると、高齢化と貯蓄率には明確な関係はみられない。例えば、太田智之『家計貯蓄率の低下は今後も続くのか』(2005年5月)では、高齢者層の貯蓄率は30%台を維持しているなど、「高齢無職世帯から想像されるような貯蓄の取り崩し」は確認できないことを指摘している。 http://www.mizuho-ri.co.jp/research/economics/pdf/research

    「ケインズ的」理由によって生じた貯蓄率の低下 - 備忘録
  • ウケル人々−その性向から観察される特徴についての11の原則 - 備忘録

    mixiでの検討がそろそろまとまってきたところなので、こちらに移植します。なお、エセ科学とか2ちゃんねる界隈で勘違いしてコピペしまくっている馬鹿が居ますので、ご注意ください。 ・・・・・・・・・・ 1.表向きはマルクスとかケインズとか標榜しているくせに、動学マクロその他最近の経済学に良く精通している。 2.ところが、経済学をあまり理解していない人間に対しては、話し方が180度変わる。「ルーカス批判」や「期待」の効果を重視するのは現実的ではないとし、「正しい」経済学を学ぶべき(或いは、経済学には期待すべき要素はない)と説く。 3.学問から生じる含意が自身の「イデオロギー」に沿わない場合、学問の方に誤りがあるとする。 4.そしてその目的は、自身の「イデオロギー」の影響力を強め、自著の売れ行きを高めることや、組織内での自分のプレゼンスを高めること。(彼等はすっかり色に染まっているので、その「イデ

    ウケル人々−その性向から観察される特徴についての11の原則 - 備忘録
    prisoneronthewater
    prisoneronthewater 2009/11/11
    要するに彼のことかしら。