タグ

ブックマーク / www.imes.boj.or.jp (3)

  • 金融研究第25巻第4号要約

    ゼロ金利制約に関する誤解 ベネット・T・マッカラム 稿は、ゼロ金利制約に関する以下の5つの命題について再検討し、これらの命題はみな誤りであると主張する。(i)ゼロ金利制約下では、「将来の金利経路に関する期待に働きかけることが中央銀行の有する唯一の手段である」(Bernanke, et al.[2004])。(ii)理論的にいって、「ヘリコプター・ドロップ」のような財政政策のほうが金融政策よりも効果的である。(iii)有名な「流動性の罠を脱出する確実な方法(Foolproof way)」(Svensson[2001, 2003])の政策ルールのほうが、代替的な為替政策ルール(McCallum[2000])に比べアンカバーの金利平価が厳密に成立している場合でも適用できる分、一般性が高い。(iv)上記(iii)にあるような為替政策はともに「近隣窮乏化」政策であるとの反対を受ける余地がある。(v

  • ディスカッション・ペーパー・シリーズ2009要約

    わが国の量的緩和政策の経験:中央銀行バランスシートの規模と構成を巡る再検証 白塚 重典 論文では、今次金融危機への主要国における政策対応を踏まえつつ、わが国における量的緩和政策の経験を再検討する。各国の中央銀行は、購入対象とする金融資産の範囲とその購入規模の面で、非正統的な政策手段を採用している。そうした非正統的手段の範囲が拡大するに連れ、米国連邦準備制度の政策対応は、信用緩和と呼ばれバランスシートの資産サイドをより重視していることが強調されている。これに対し、日銀行が2001~06年にかけて採用した量的緩和政策では、バランスシートの負債サイドである当座預金残高に目標が設定された。しかしながら、中央銀行は、非正統的政策の遂行にあたって、その政策運営において直面する制約のもとで、バランスシートの規模と構成という2つの要素を組み合わせることにより、非正統的政策手段全体としての有効性を高めて

    prisoneronthewater
    prisoneronthewater 2010/11/13
    量的緩和ネタで白塚さんのこれがあるのをすっかり忘れてたわ。
  • 日本銀行金融研究所貨幣博物館:貨幣の散歩道

    第27話 米将軍吉宗と元文の改鋳 テレビや時代劇でお馴染みの八代将軍吉宗は、 徳川幕府中興の祖として名高い。吉宗は、享保 の改革を通じて、五代将軍綱吉の放漫財政や災 害の発生などにより危機的状況に瀕していた幕 府財政を見事に立て直したのであった。とくに 享保7年(1722)、町人請負方式による新田開 発を解禁のうえ年貢米の増収を図ったり、米価 の調整に腐心したことにちなんで、吉宗は米将 軍とも呼ばれる。しかし、財政立て直しに最も 寄与したのは、国内産業の振興策ではなく、実 は元文元年(1736)に実施された貨幣の改鋳と いう金融面からのリフレ政策であった。 吉宗は当初、倹約による財政緊縮を重視した ため、幕府はもとより諸大名も財政支出の削減 という強力なデフレ政策を実行した。その結果、 江戸の経済は深刻な打撃を受け、街は火が消え たようになったといわれている。物価も下落傾 向をたどったが

  • 1