~「個性」を尊重する教育を目指して~ はじめに今後20年ほどの間に、現在存在する職業の多くはAI(人工知能)に代わられると言われています。しかし「教員」については、いつの時代になっても存在し続ける職業であると疑いません。なぜなら「教員」は、教育の現場で営まれる生徒と人間同士の付き合いが生業であり、最も人間味が必要とされる職業と言っても過言ではないからです。 本校は、東京大学への合格率の高さという点で注目されがちです。しかし一番の特徴は、制服がなく校則もほとんどない、そしてカリキュラムも教科の先生次第といった自由な校風の中で、生徒たちが「個性豊か」に学校生活を送っているということです。「精力善用、自他共栄」の校是に象徴される通り、「努力をもって自分の個性を最大限伸ばし、他人の個性も尊重し共に切磋琢磨していく」という人間形成が、脈々と受け継がれているのです。 教員生活40年を迎える私は、今後も
![灘中学校・灘高等学校校長 和田 孫博氏|グローバル教育|海外教育情報サイトSPRING(シンガポール)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0dc0a794c6b388ac00f345b800fd6ca0ed6bac99/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fspring.g.kuroco-img.app%2Fv%3D1678265832%2Ffiles%2Fuser%2F2016%2F06%2FYale-Wada-1.jpg)