「今年1月17日に行われた通夜には、100人ほどの知人や友人が入れ替わり立ち代わり訪れていました。会場の入り口には彼の幼少期からの写真がずらりと飾られていて、皆、別れを惜しんでいました。石橋は空手が得意で、昔からヤンチャはしていましたが、仲間思いの男でも通っていました。もちろん彼のやったことを肯定はしません。彼の悪さもある。でも本当にあの発砲が正しかったのか、今も納得できていないというのが正直な気持ちです」 石橋健太容疑者(41)の知人は複雑な心境をそう語った。 事件が起こったのは今年1月13日。大阪府警のパトカーが、大阪市平野区の路上で1台の盗難車を発見したことから始まる。 「すぐに警察官が職務質問を試みましたが、盗難車に乗っていた石橋容疑者は逃走。1.6kmにも及ぶカーチェイスの末、盗難車は赤信号で停止しました。警察官が再度、職務質問を行おうとしましたが、その際も容疑者はバックでパトカ