~大規模物流施設需要動向の考察~ 1. 大規模物流施設の動向とEコマース市場の現状 Eコマース市場の拡大と物流業への影響 図表1-3 国内小売市場規模 図表1-2 大規模物流施設 入居企業の属性 図表1-1 大規模物流施設竣工状況 ・近年、首都圏等の都市部周辺の交通利便性の高いエリアを中心に、延べ床面積が10,000㎡以上ある大規模 な物流施設(以下、「大規模物流施設」という。)への需要が高まっており、足元で建設が活発化してい る(図表1-1)。 ・このような大規模物流施設は、従来の保管機能を中心とした倉庫とは異なり、高度な仕分け・荷捌き等の 機能を有しており、顧客への迅速な配送が求められる通信販売系の企業、特に近年成長が著しいEコマース (※)関連企業等が積極的に活用している。実際に、賃貸型の大規模物流施設においては、約40%を通 販・Eコマース企業が利用している状況である(図表1-2)