論理学演習 哲学、とくに科学哲学をやるためには論理学は不可欠である。厳密な思考方法を鍛え、数学やその他の科学の分野での「記号」や「数式」に対するアレルギー反応を取り除くためにも有益である。もちろん、種々の分野での分析能力を磨くためにも有益である。うまい料理をおこなうためには、切れ味のよい包丁を使わなければならないのと同じように、科学哲学の面白い題材も、切れ味のよい議論で料理するかどうかで、結果は雲泥の差となって現れてくる。「基礎演習」として必修にしている意味はそこにある。テキストは、内井惣七 『真理・証明・計算』 (ミネルヴァ)を使う。一般的な注意として、この論理学演習の第一義的な目標は、KNOW-THAT としての論理学の知識を与えることではなく、KNOW-HOW としての論理的思考、明晰な証明方法の訓練にある。したがって、基本的には毎回宿題が出されるので、覚悟しておかれたい。サ