【ソウル=牧野愛博】北朝鮮の朝鮮労働党政治局は、党最高指導機関を選出する党代表者会を9月上旬に招集することを決めた。朝鮮中央通信などが26日伝えた。党代表者会の開催は1966年10月の第2回会議以来、44年ぶり。韓国政府は、金正日(キム・ジョンイル)総書記から三男のジョンウン氏への権力継承を進める作業の一環とみている。 党代表者会は、5年ごとに開かれる党大会の谷間で緊急課題を処理する必要がある場合などに開かれる。党大会は金総書記が故金日成(キム・イルソン)国家主席の後継者に公式に決まった1980年第6回大会以降、開かれていない。北朝鮮は今年10月、党創建65周年を迎えるため、ジョンウン氏の公式登場の場になる可能性もある党大会開催の行方にも注目が集まりそうだ。 同党政治局の23日付決定書は、最高指導機関選挙を行う理由について「主体革命、社会主義強盛大国の実現において決定的な転換が起きてい