「中途半端な」高速巡航燃費の真実 100 km/h巡航における4方式の解剖 100 km/hという中途半端な速度 ─ EVモードの限界と内燃機関の本領の谷間で、現代車が直面する負荷整合の罠 100 km/hは、現代の自動車にとって意外なほど中途半端な速度である。電気だけで巡航するには速すぎ、エンジンを自然にBSFC peakに載せるには遅すぎる。EVモードと内燃機関の本領のどちらにも届かない谷間に位置するこの速度は、業界が「高速巡航」と呼んできたが、実は車にとって最も負荷整合が取りにくい領域なのだ。 高速巡航向きとは言えない軽NAと比べても、圧倒するほどの燃費の差のないHEVが存在することも、その兆候である。 前提 ── 本稿は燃費(≒脱炭素効率)を唯一の判断基準として論を進める。高速巡航で重要視されることの多い加速・乗り心地・走行安定性・静粛性・所有体験などは、本稿では一旦除外したうえで

