堀復元を断念して整備した場合の松本城公園のイメージ図。左側の広場に堀を造る計画だった=長野県松本市教育委員会提供 長野県松本市は10日、松本城の南・西外堀の復元事業を見直し、堀を造ることを断念すると明らかにした。昨年度に実施した土壌汚染調査で基準値を超える鉛とその化合物が検出されたためで、掘削はせず、芝生広場のような平面整備に変更する。 事業は、大正時代から昭和初期に埋められた堀をL字形に復元し、江戸・明治期の松本城の姿に戻す計画。1976年度に構想が浮上し、2007年に菅谷昭市長が事業着手を表明した。以来、約1万平方メートルの用地の買収を…