これは岩波書店発行の雑誌「科学」に掲載されたエッセイをまとめ再構成されたもので、著者は様々な分野の学者、研究者です。 その多くは自分たちの専門分野の知見から一般社会に広げて見る視野を紹介するというスタイルになっています。 まあすべての研究者がこのような文章を書くことができるとは思えませんので、中でも選りすぐりの方々なのでしょう。 それでも、面白いもの、そうでないものはあるようです。どれとは言いませんが。 面白かったものからいくつか紹介しましょう。(紹介できなかったものは全部面白くなかったとは言いません) 京都大学教授で生態学が専門の加藤真さんの「人魂の行方」です。 夜は漆黒の闇であるのが普通であった時代には、人魂(ひとだま)と呼ばれる闇の中でほのかな光を放ちゆらめくものがよく目にされました。 昔はもちろん、「亡くなった人の魂がただよっている」と考えられていたのですが、その後科学が広まってく
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